海華アロマ様のサイト「宴の世界」から十二国記.オリジナルイラストサイト「宴の国」が独立された記念に献上した絵です。

小野篁とその妹のイメージで描きました。
この二人は田辺聖子さんの「鬼の女房」の中の「水に溶ける鬼」を読んで一層好きになりました!
篁が20歳過ぎに,17歳の異母妹と恋仲になったけど,妹は突然亡くなってしまう。
でも,その後妹は,篁が結婚(やけくそで)しても幽霊になって篁の周りにいる。
他の人には見えないけど,篁にのみ,その姿をあらわす妹。
篁は幽霊の妻を持っている・・・と巷の人は噂する・・・。
でも,最期は篁の涙の中に溶けてしまった妹・・・。

「常に寄る しばしばかりは 泡ならば つひに溶けなん ことぞ悲しき」

他,篁は閻魔丁の冥官であり,京都の六道の辻でこの世と地獄を行き来しているとか・・・遣唐副使忌避事件で失脚したり・・・直情径行の振る舞い多し??とかで・・・色々エピソードのある人みたいですね。

                 2004.10.8

小野篁とその妹